もったいないぞのスーパーフォーミュラ

【順位結果】2021スーパーフォーミュラ第6戦もてぎ 決勝レース


as-webより

 インディ500には及ばないものの、インディ500とロングビーチを除いたインディカーシリーズを見ると、まぁまぁ内容的にはスーパーフォーミュラも負けてはいません。
 何よりクルマが良い。もっと言うとエンジン・タイヤも凄く良い。あくまでも〝バランス〟と言う点で言うと、AMG メルセデス F1の安定感とスーパーフォーミュラ全車の安定感は匹敵しています。
それはクルマを構成するコンポーネンツのレベルの高さ故だと思います。

 しかし仕事で関係していないと〝やってんだか、やってないんだか分からないくらい〟のレベルの賑わいです。しかしある程度、事情を知っているモノとしては、スーパーGTとは比べません。それはいくら何でも不利益過ぎます。
 あちらは〝市販車の形をしている〟と言う理由で、メーカーの予算がついております。一方のこちらは〝市販車の形をしていない〟と言う理由で、せいぜいが研究所の予算からの捻出に、ほんの少しの協賛金です。
ですからスーパーGTと比べてはあまりにも欠席裁判的なジャッジになってしまいます。

 各チームはあちこちから予算をかき集めて台当たり1億円チョイを予算に割り当てております。19台なら19億円にプロモーターが10億円として約29億円の事業規模です。もちろんメーカーの開発費を含めればもっといきますが、そこは計算が複雑なので割愛します。

 この約29億円に見合ったリターンがあるのでしょうか?
例えば1イベント/4万人集まったとして、8イベントあったとしましょう。延数で年間32万人です。
この計算ですと観客一人頭に使っているPR費は9,062円です。

 例えばゴールデンタイムに番組スポットを5本流したとしましょう。一本300万円として1500万円。視聴率が10%として1200万人。この場合、一人頭は1.25円です。協賛が集まらない理由は簡単です。

 もちろんTV、ネットなど様々な媒体露出がありますから、これはかなり乱暴な計算です。しかし我々、名前は出せませんがF1やそれ以外の国際スポーツにスポンサーを付けていますから、その数字の分子・分母の問題は圧倒的に弱い数字です。

 もちろんこんな単純な比較はできない事は百も承知ですが、しかし結局、協賛企業側はこの数字の部分を強く見ます。そして一定基準に達していなければ、協賛はしません。

 この〝単純比較出来ない部分〟とは何か?
それが付加価値です。
この付加価値次第で、埋まらない数字も埋まるのです。

 私が一時期、この主催者に出入りしてた頃、あるアイデアが進んでおりました。しかし色々邪魔をする人間が出てきたので止めました。その結果が〝いま〟ですから、これはその関係者が望んでいた結果なのだと思います。自分たちの立場や利益を守った姿が今なのだとしたら、これは誰も文句はありません。望んで今の姿になったのですから。ただ一般的な社会の見方からしたら、どうかな?と思い、ついボヤいてみました。

 朝日新聞社がフェイクニュースばかり流して読者の信用を失い、部数を大幅に減らした。その結果、過去最大の赤字を記録しました。あれも自ら望んだ結果ですからね。それと同じです。

 明治維新は何が凄かったのか?
自分たちの仕事どころか将来も身分も捨てて改革したから新時代が築けたのです。これは本当に凄いことです。その位の改革をしないと無理でしょうね。

的外れで余計な事を言いました。大変に失礼いたしました。



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