元BMWモータースポーツトップのマイク・クラック アストン・マーティンF1チームの​​プリンシパルに任命

Former BMW motorsports head Mike Krack appointed Aston Martin Team Principal

アストンマーティンF1チームは、元BMWモータースポーツのトップであるマイク・クラックが、最近同チームを離脱したオトマール・サフナウアーの後任としてチームのプリンシパルに就任した事を発表しました。

2022年1月14日

 彼の名前はF1ではあまり聞きませんが、クラックは2014年からBMWのグローバルモータースポーツオペレーションを統括しており、同社のFormula eや各種GT、IMSAのプログラムを担当。更に新しいLMDhカテゴリーへの拡大を指揮してきました。
 以前はポルシェLMP1プロジェクトのトラックエンジニアリングの責任者として1年半の間、現在のマクラーレンチームのプリンシパルであるアンドレアス・ザイドルと共に働いておりました。

 F1の経験についてはその昔、ザウバーとBMWが協業関係にあった時、現在アストン・マーティンのドライバーであるセバスチャン・ベッテルが同チームの新人のテストドライバーであり、その時のエンジニアを担当しておりました。

 「アストンマーティンのチームプリンシパルに任命されたことは、私にとって非常にスリルであり、同時に名誉な事です」とクラックは語った。
 「このような素晴らしい機会を与えてくれたローレンス・ストロールとマーティン・ウィットマーシュにとても感謝しています。」

 「アストンマーティンは世界で最も優れた自動車ブランドの1つであり、このような輝かしい名前にふさわしい、F1での成功を実現する上で主導的な役割を果たすよう求められたことは、私自身が強い意思と熱意を持って臨む大きな挑戦です。」

アストンマーティンのローレンス・ストロール会長は、前任者であるオトマー・サフナウアーが今月初めにチームと別れた後、このクラックの任命について次の様にコメントをしました。

 「ドライバー、エンジニア、メカニック等、すべての主要なポジションに就く人達の努力と、このマイクとの組み合わせは非常に良いパッケージングとなるでしょう。」



 「私たちはいま、5カ年計画の2年目に着手しようとしています。その目的は、F1世界選手権に勝つことです」とストロールは付け加えました。

「私たちが必要とするすべての要素が一体となっています。マイクは中心的かつ主導的な役割を果たし、マーティン・ウィットマーシュ アストンマーティングループ最高経営責任者へと情報を共有し、チームのテクニカル面およびオペレーティングファンクションを牽引します。私たちのグループの目標は、これらに対し高いモチベーションで臨み、私たちの目標を実現することであり、我々は今その過程におります。」

 アストンマーティンF1チームは、クラックの任命が確認されたのと同じ日に、まったく新しい2022年用マシンの発表日をアナウンスした最初のチームとなりました。2022年シーズン用のAMR22は、2月10日に英国のゲイドン本社でベッテルとランスの両ドライバーによってアンベールされる予定です。