鈴鹿8耐の情報を横目で見ながら…

この週末は珍しく、真夏の祭典 鈴鹿8時間耐久レースにセンサーを働かせていた。



今年もモータースポーツの仕事はやっていない。来年度、2023年シリーズの仕事はやっているが年内はそれだけ(他にもあるが放置中)。

そこで冷静にこのスポーツのビジネスの側面を考えて、真剣に見る努力をした。

もちろんこちらでは8耐の決勝は見られず、海外のネット放送も探したがダメ。しかし前日の4耐は見る事ができ、またメインの8耐も断片的に情報を集められたので、大体の感触は掴めた。

まずホンダの圧倒的な強さ。
これは自分がSUZUKIの仕事をやっている時から感じていた。
しかし昨日、あの時の話しを聞いてガッカリした。


あのHONDA VTR1000のストレートの速さ。
自分達は四気筒750cc。
レギュレーション上、どうしようも無いと思っていたら
「違いますよ、あれはドカティを引き入れる為のルール設定で、そこへまさかのホンダがタンデムツインを作って来ちゃったんです!」


じゃあ俺たち…超速かったんだ…
二十数年経ってこんな話しを聞いたら虚脱症状ですよ…。
大ショック。
ひょっとして…勝ててた???🥲
 

まぁ戦った相手がバレンティーノ・ロッシだしな…とか色々と思い起こすも納得がいかない。

第24回大会 2001年

FIM 世界耐久選手権シリーズ第6戦 "コカ・コーラ"鈴鹿8時間耐久ロードレース

予選結果
決勝結果

予選はポール獲ったし(確か当時はレコード?)、決勝はトップと同一周回の三位だし、あっちは二桁の億を使っているし、と当時も色々と言い訳を探したが、今になってこんな話しを聞くと、白けるのを通り越えて、「それメーカーとして無責任じゃ無いですか?」と言う愚痴も自然を口を吐く。

まぁ良いや。
いま言っても始まらないし、今の自分は門外漢だ。
言う資格すら無い。

メーカーが絡む問題は、その道の専門家が検証していけば良い話しで、そうでは無い部分に目を向けた。

一つには日本のモータースポーツ業界が抱える問題がそのまま凝縮されている、と言う光景が目に余った。

  • マシンにステッカー貼ります
  • レースクイーン立ちます
  • 頑張ります

そこに何の意味と波及効果があるのだろうか?

ただ「俺たち頑張ってますんでそこんとこヨロシク!」になってしまっている。これでは今のこの高度な経済社会から、相手にされなくなるのは仕方が無い。後から始まったJ-リーグ、いや更にその後に始まったV-リーグにさえ抜かれているし、劣っている。


ちょっと考えてほしい。ステッカー貼って、ロゴ付けて女の子が立ちますよ!会社としてそこにどう投資をする理由を見出せるか?を。

つまり80年代末期のプロモーション手法がそのまま今でも継続されてる。そりゃ業界全体が苦しくなるよって話しです。これはチームだけではなく、主催者にも大いに問題がある。

かつて某社がF1に復帰する際、四年間にわたり市場調査を請け負った。それはそれは細かいところまで追求したリポートを仕上げましたよ。
もちろんメーカーとプライベートでは、取り組む動機や手法は完全に違います。違いますが、目指すところは同じなはずです。

いま取り組んでる2023年からのプログラムに関し、このクライアントとは七年も付き合っていますから、何を求めているのかは大体分かります。

最近「SDGsの〜」とか言い出したので「それ中国の言ってるやつです!」と説明したら速攻で止めた😂
台湾人で台湾の会社だから。事実を知って焦ったんでしょうね。

今は規制が厳しくなる中、主催者との調整をして、何を基軸にどこを拠点にどうする?を組み立てております。

また外野で言ってばかりいても仕方が無いですからね。
なんらかの方法で来年、バイクのレースやってみようかな?とも薄っすらとアタマの後ろを通り過ぎたりして…。

当時のビデオがUPされていたので置いておきます。