それまでのFIA F3から、突然のフォーミュラリージョナルへの変更で戸惑うばかりだった第71回マカオグランプリ。 そのプロモーターがダビデ・ディ・ゴビィ率いるTOP SPEEDが仕切るとなれば、それはもうかつてのフォーミュラ・マスターズの様に“実りの無いレース”になる事は明らかだった。 案の定、参加資格からして不明瞭でF4に出てやっと走ってる様なドライバーからFIA F3レベルのドライバーまで千差万別。荒れるレースというより、“まともなレースにならない”事はエントリー表からも明らかだった。 先に結論を言うと、連続周回で三周以上回れず、フリープラクティスから予選、予選レースに決勝を通じて常にこのシュチュエーションは変わらず、草レース以下の展開に終始した。 終わってみればマクラーレン育成のウゴが勝ち、ポディウムを懸けて我がチーム、セオドールから出走したアレックス・ダンが最後の最後に見せ場を作ったが漢気溢れる自爆で終わった以外、これと言った見せ場がないレースだっだ。 アレックス・ダン、ディノ・ベガノビック、フレディ・スレーターと、明日にでもF1に手が届きそうな、完全格上ドライバーのラインナップで揃えたセオドールプレマレーシングだったが、フリープラクティスから雨に祟られた事も影響したか…
press release 予選レース: 2023/11/18 ガブリエル・ミニ SJMセオドールプレマレーシングがマカオF3予選レースで表彰台を獲得 SJM セオドールプレマレーシングは第70回マカオグランプリ - FIA Formula 3 ワールドカップの予選レースで表彰台の一角を獲得。最前列からスタートしたガブリエレ・ミニは、ギア・サーキットを文字通り激しく走りながら、拮抗した競争力の高い集団の間で戦い、激しいパフォーマンスを披露。ミニは3位を確保し週末の決勝レースを2列目からスタートすることを決めた。 チームメイトのディノ・ベガノビックは4番手に終わり、決勝レースは2列目からスタートとなった。クールな容姿のスウェーデン人ドライバーには、リスボアまでのロングストレートを活用した反撃をするチャンスが十分にあると考えられる。 厳しい予選を経て14番手からスタートしたポール・アーロンはセンセーショナルなパフォーマンスを見せた。エストニア人のこの選手はオープニングラップで7ポジションのアップを果たした。スタートではスリーワイドになり、その後ポジションを確立した。7位でのフィニッシュは、決勝での表彰台、さらには勝利を狙うチャンスが十分にある事を予感させた。 第70回マカオグランプ…
午前中のFP2の段階から、低温によるタイヤのグリップの低下で3周以上の走行ができないほど、各車のスピンやクラッシュで黄旗や赤旗が相次いだ。 この十数年、この時期のマカオでここまで寒くなったことは無く、この低音がタイヤに与えた影響は甚大だった。 最初に赤旗を出してしまったのがポール・アーロン。メルコでステアリングが反応せず曲がり切れなくなりストップ。後続車数台がそれに続き、メルコヘアピンは封鎖された状態になってしまった。 その後も同様の原因のクラッシュやスピンが相次ぎ、まともな計測ができない。 ミニは最後の最後に渾身のアタック。 S2ファステスト - S3ファステストでピットはポールポジションを信じたが、S3に差し掛かったところでまたも赤旗。 結局、フルアタックをしていない前周のタイムが予選タイムとして記録され、ポールのルーク・ブロウニング - ハイテックに遅れる事、0.006秒と言う僅差で二番手に甘んじる事となった。 テディ・イップ・ジュニア - チームプリンシパル 私たちはこの接戦の予選でのチームの努力に非常に満足しており、ここまで戦える事を誇りに思っており、明日と日曜日に向けて素晴らしいポジションにいると感じています。ガブリエレとディーノは信じられないほどの僅差でポールポジ…
マカオGP F3のタイムスケジュールは木・金が同じで午前中に公式練習(以下、FPと表記)、午後にそれぞれ予選があり、土曜日のグリッドは二つの予選のベストタイムで決まる。 今回、F2ドライバーや過去、マカオGPで優勝経験のあるドライバーの参戦などに対し、オール新人ドライバーで臨む我々はとにかくコースに慣れることを優先課題としていた。 そんな中スタートしたFP1。 まずコースインしてマシンのチェックをする段階で#9 ガブリエル・ミニのピットに不穏な空気が漂った。 一周して戻ってきたマシンの右リアタイヤに大きな金属片が刺さっていた。 ピレリタイヤのエンジニアが確認するが、走行は危険な為、取り替えるように指示され、貴重な1 Setを失った。 しかしここからサーキットの空気が一変する出来事が連発する。 タイヤを履き替えてコースへ飛び出していくミニ。 数周もしないうちにリーダーボードのトップに躍り出る。 #8 ディノ・ベガノビックや#10 ポール・アーロンはまだ上位には来ない。 しかしミニだけが飛び出し、常にリーダーボードの1−3位を行き来している。活躍が予想されていたF2ドライバーのダン・ティクタムが上位を脅して来るが、タイムを出されると、ミニはそれをすぐにひっくり返す。この様子に各チームの…
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